浮かないけれど馴染まない

きみは馴染まないね。  浮かないけれど馴染みもしない。

それは悪いことではないけれどまわりの人間を孤独にする。

本を読んでいて彼のことだと思いました。
このことで私は彼を傷つけました。
何でも一人で飄々とこなしているように見える彼。
周りに流されることなく、自分の意志を貫き通せる彼。

そんな彼を見ていて、尊敬する反面
そばにいる者として孤独さえも感じていました。


私は彼に必要なのかな
私がいなくなってもきっと彼は平気なんだろう


そんなことをずっと思っていました。



それを実際口に出してしまったこともあるし、
そのたび彼は



「そんなことないよ」



と言ってくれました。


けれど私はそれは彼の「優しさ」であって、
本当はそんなことは思っていないと思っていました。



そのことがどれほど彼を傷つけていたか・・・



もう少し素直になろうと思う。
もう少し強くなろうと思う。
そして何より、もう少し自分を愛そうと思う。

彼の言葉をきちんと信じられるようになるために。